プジョー508GT ブルーHDi

公開 : 2016.08.13 05:55　　更新 : 2017.05.29 19:00

■「買い」か?

ディーゼルを積む508GTの本体価格は、既存の上級モデル“グリフ”とほぼ同等で、安価な“アリュール”と比較すると60万円ちょっとのプラスとなる。

ちなみに、パワートレイン以外の装備面におけるGTとグリフの最大の差異点は、GTではナッパ・レザーのシート表皮が省かれる(ハーフレザー・シートになる)かわりに、ホイールが1インチ大径になる(GTが18インチ、グリフが17インチ)ことだ。

つまり、装備面でもGTが目に見えて劣るわけではなく、508GTはさらにエコカー減税&補助金対象となり、最大20万円弱の優遇もあるので、508ディーゼルは従来のガソリンより明らかに安い設定ということもできる。これに燃費による維持費の低減も含めれば、508はディーゼルの買い得感が光る。

もっとも、安価なアリュールと比較すると、補助金や減税を考慮しても40万円以上の差があり、単純にそのコストのモトを取るのは簡単ではない。ただ、今の日本であえて新車のプジョー508を買う……というような好事家のみなさんなら、ディーゼルを選ぶのが本筋だろう。日本における販売台数を考えれば、近い将来、508はディーゼルのみのラインナップになる可能性も高そうだ。