アストン マーティン・バルカン
公開 : 2016.08.16 05:50 更新 : 2017.05.29 18:20
前後には大きなアルミ製サブフレームが備わり、前端部分、カーボンファイバー製ボンネットの下には大型のラジエターがうずくまっている。7.0ℓユニットは、GT3レースカーが用いる6.0ℓのものをベースとする。
希望にあわせて558ps、685ps、832psの3種類から最高出力を選べる。駆動方式はFRであり、ギアボックスは純粋なレース用(クロスミッション)だ。
前後サスペンションはダブル・ウィッシュボーン式で、パッシブ・ダンパーは4段階の切り替えが可能。レースカー同様、その他の部分も細かく調整できる。
タイヤはミシュラン製パイロット・スポーツ・カップ2であるが、ウエット用とスリックを組みあわせられる。今回のテスト車はカップ2タイヤを履いていた。
まずはパワー・モードを558psにして乗りこんだ。パワー・モードを切り替えてもレブ・リミットやスタビリティ制御は変わらない(後者はそもそもついてない)。
シート・ポジションはまずまず低くでき、視界はほかの多くのGTに比べると制限されている。ボンネット先端は見えず、幅も2.18mとワイドだが、これらはサーキットの走行を考えると、とやかくいう必要はない。