フォード・レンジャーM-スポーツ3.2 TDCi
公開 : 2016.08.17 05:40 更新 : 2017.05.29 18:53
外観はかなり目立つ。フロント・バンパーやボンネット・リップ、グリルは専用品となり、ホイール・アーチやドア・ハンドルは黒に塗りわけられている。逞しい音を鳴らすマフラーも装着済みだ。
インテリアはほとんどの部分にレザーがあしらわれ、ステアリングにもレザーが巻かれており、レンジャーのキャラクターに合う、極太のものが採用された。
テスト車には40mm車高が嵩上げされるオフロード用のセットアップがなされる。またリアのスプリング・レートは下げられている(ノーマルは荷台に載せる荷物を考慮して硬めのセッティング)。
一般道ではパワフルかつ洗練されていると感じる。大きな5気筒ディーゼルがスムーズな仕事をし、インテリアにノイズが侵入しづらいからである。6速マニュアルの操作感もサルーンさながらになめらかだ。
レンジローバーの座面は高いことで有名だが、レンジャーM-スポーツのそれはもっと高い、グランド・クリアランスも当然大きい。それだけにボディは大きくロールする。18インチのホイールによる左右の方向転換は、あまり素早いとはいえない。
しかしながらシャシーはきっちりと粘り、アンダーも控えられている。操舵に対する反応は正確だし、とくに直進時にあいまいなところがないのがいい。