2017年デビューのフォード・フォーカスRS500は400ps
公開 : 2016.08.16 04:50 更新 : 2017.06.01 01:27
ハイパフォーマンス・バージョンのフォード・フォーカスRS500は、最終的なゴーサインを待って、来年の春に発売される予定だ。
このフォーカスRS500は、限定生産となる模様でドイツのフォード・パフォーマンスで開発が進められている。そして、フォードが2020年までにデビューさせる12のハイパフォーマンス・モデルの一つとなる。ケルンの生産ラインに加えることができるかを調整している最中というが、限定生産とはいえ、ビジネス的には成功することが容易に想像ができるRS500ゆえに、その生産はほぼ決定事項と言って良いだろう。
また、RS500は第3世代のフォーカス最強モデルということだけでなく、2017年夏にベールを脱ぐと思われる第4世代のホット・モデルにも繋がるテクノロジーが組み込まれるものと思われる。
フォーカスRS500の詳細はまた聞こえてこないが、ニュルブルクリンクでテストを重ねている車輌からは、大きなボンネット上のクーリング・ベントと、より大型化されたリア・スポイラーを見ることができる。大型のクーリング・ベントは、フォードがRS500のためによりパワー・アップを目論んでいることを表している。
最初のフォーカスRS500は、第2世代のモデルに設定されたもので、2.5ℓ5気筒ユニットは350psのパワーを有していた。それは通常のRSよりも15%ほどアップした数値だった。今回、新しいRS500にも同様の手法がとられるのであれば、現在のRSの350psから15%ほどアップした400psのパワーがRS500に与えられることになろう。
フォードは、そのパワートレインに関しては6速マニュアル・ギアボックスと4WDシステムはそのまま残し、GKNのアクティブ・リア・ディファレンシャルを追加するするに留まるようだ。このリア・ティファレンシャルは、通常フロント50%、リア50%のトルク配分を、ドリフト・モードではリアに70%供給するように変化する。これは、サーキットなどでより愉しいセッティングを目指したもの。
パフォーマンスは、通常のRSの0-100km/h加速4.7秒から4.2秒にまでアップするという。これは、ベンチマークであるメルセデス-AMG A45と同タイムだ。また、最高速度は269km/hをマークする。
シャシーに関しては、通常のRSでも十分なパフォーマンスを持つと見て、ブレーキなども特別強化されることはないという。ただし、19インチ・ホイールに組み合わせられるセミ・スリックのミシュラン・パイロット・スポーツ・カップのため、加速およびコーナリング・パフォーマンスは向上するものと容易に想像がつく。
おそらく、このRS500は限定150台となる模様。また、先代RS500が通常のRSよりも45%ほど高い価格だったことを考えると、新しいRS500の価格は£45,000(580万円)程度になると思われる。
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