新型ポルシェ・パナメーラ、Burmester 3Dサウンドシステムを初搭載

2016.08.17





6月末にワールドプレミアされた第2世代のポルシェパナメーラには、新開発のBurmester® 3Dハイエンド・サラウンド・サウンドシステムが初搭載される。

Aピラーに追加された2個のスピーカーがAuro 3Dテクノロジーと連動して3次元の立体的な音響パターンを生み出すシステムは、合計出力が1455Wで、400WのD級アンプを内蔵するサブウーファーと2-wayセンターシステムを含む合計21個の個別制御スピーカーで構成される。まるで世界最高のコンサートホールを思わす3Dサウンド・テクノロジーが、パナメーラ全モデルにオプション設定されることになったのだ。

初代パナメーラは、Burmester®の設立者であるディーター・ブルメスターをアーキテクチャー設計とファイン・チューニングの責任者として登用。これを機に、2009年以来パナメーラ・シリーズをはじめポルシェの全シリーズにBurmester®サウンドシステムが装備されるようになった。

その後、新型パナメーラの開発に伴い、パワフルで高効率のD級アンプ、音質を改善するインテリジェントなアルゴリズム、最新開発のAuro 3D処理など最先端のオーディオ・テクノロジーが採用されることになる。初代パナメーラのサウンド・システムではスピーカーが16個だったのに対し、新型では21個のスピーカーを配置。システム構成は、4個のウーファー、7個の中音域スピーカー、2個の広帯域スピーカー、7個のツイーター、およびリアのサブウーファーとなっている。

ポルシェは、車両にBurmester®エアモーション・トランスフォーマー(AMT)を採用する唯一のメーカーで、フロントチャンネルに使用されるAMTテクノロジーは、新型パナメーラに合わせて再設計されており、効率性レベルを6dB向上。新しいAMTスピーカーの折り畳まれたシートは、振動質量をそれまでの約半分に抑えながらピストンエリアを同じサイズに保持している。さらに、サウンドシステムのセンターチャンネルには2-wayテクノロジーも採用し、透明感のある鮮明なサウンドを生み出す。同時にハンズフリー機器とナビゲーション・システムの声質も改善されたのがトピックだ。

また、D級アンプはエネルギー消費量を削減したにもかかわらず、合計出力は約40%増の1455Wに。サブウーファーのみで400Wを使用することを可能とした。Burmester®サウンドシステムは、わずか14.3kgの重量ながら、スポーツカーにふさわしい0.009kg/Wという最適なパワー・ウェイト・レシオも実現している。

ほかにも3Dハイエンド・サラウンド・サウンドシステムは、音楽専用に開発したアルゴリズムを組み込みんでいる。これまでコンサートホールでしか体験できなかった3Dの音楽空間を生み出すAuro 3D処理フォーマットは、モノラルを含むあらゆる音源から再現されるリアルな音楽を、乗員の顔の前や頭上に拡げることができる。

さらに、パナメーラのシステムには、音源のタイプに応じてオーディオ信号を修復する特別なアルゴリズムが初めて採用。制限された帯域幅、暗号化の副作用、プレエコーによる音質への悪影響は、シグナル・エンハンスメントのアルゴリズムによって効果的に修復する。圧縮データの音源に共通するダイナミクスの限界も修正することで、サウンドシステムのオーディオ性能を十分に発揮。長時間聴いても滑らかで疲れない機能、可変3D機能、特定のシートへのサウンドフォーカスのオプションなど、Burmester®サウンドシステムが提供する様々な恩恵を受けることができる。


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