ベントレー・コンチネンタルGT3 vs GT3-R

公開 : 2016.08.18 05:50  更新 : 2017.05.29 19:30

ホワイトボディ単体で-165kg、エンジンとギアボックスのみで-270kg、エクステリア・トリムが-118kg、シートとシートベルト類が-105kg、電子制御装置が-93kg、シャシーが-91kg、内装/メーター/コンソールが-123kg、その他が-35kgというのが内訳。

こういった努力の甲斐もあって、車重はフォルクスワーゲン・ポロGTIと同じになったのである。

もちろんレースカーであるから、そのぶん車重が増えざるを得なかった部分もある。GT3の場合、セラミック・ブレーキを使えない。また鳥かごみたいなロール・ケージも必要だし消化装置も載せる必要がある。

4WDではなくなったため、フロントのコンポーネントも大幅に減った。フロント・アクスル前方にあった機構は遥か後方に移動。フロント・ミドといってもいいだろう。燃料タンクもFIAの認証を受けている。

これらよりももっと大幅な変化を受けているのはエアロダイナミクスとストラクチャーである。マルコム・ウイルソンが経営するM-スポーツ社と共同設計/開発をおこない、ダウンフォースは800kgに達したのだ。

これに耐えうるための頑強なストラクチャーのおかげでねじれ剛性は100,000Nm/degとなった。標準のコンチネンタルGTの2倍であり、ランボルギーニムルシエラゴの5倍である。

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