限定25台、マクラーレンMSO HSのディテールを公開
公開 : 2016.08.19 04:30 更新 : 2017.06.01 00:44
マクラーレンは、スーパー・シリーズのビスポーク・モデルとして25台が限定生産されるMSO HSのディテールを公開した。
MSO HSは、675psを発揮するパワーユニットを搭載する675LTをベースに仕立てられたモデルで、そのマクラーレンM838TLユニットの出力が688psに、トルクが71.3kg-mに引き上げられ、エアロダイナミクスに優れるボディ・パーツが取り付けられたモデルだ。
パワーアップのために、エンジン・ヘッダー・タンクとプレナム・カバーにはMSO HS専用のパーツが使用され、エンジンのエグゾースト・ポートはハンド・ポリッシュとされている。また、エグゾースト・システムにはクロスオーバー・マフラーが採用されるとともに、チタン製のマフラーも取り付けられる。このマフラーは、高温になると色が変化するというものだ。
パワーの増加に伴い、241km/hで220kgのダウンフォースを得るためのボディ・キットが装備されるのも特徴のひとつ。フル・レングスのサイド・スカート、大型化されたリア・ウイング、フロント・バンパー及びスピリッターなどが専用の装備となる。これらはもちろんカーボンファイバー製だ。
リア・ウイングは、エア・ブレーキの機能も有しており、電気的に制御されるそのセッティングはマクラーレンのチーフ・テストドライバーであるクリス・グッドウィンが行ったという。
インテリアは、アルカンタラとナッパ・レザーの組み合わせで、従来の本革仕様に比べて3.5kgほどの軽量化がなされている。また、カーボンファイバー製のシートは15kgのダイエットに貢献しているという。更に、レース用のハーネスはP1と同一のものが奢られる
MSO HSのインフォテインメント・システムには、通常ドアに取り付けられているヒート・コントロールが集約された。これも軽量化に寄与しているという。
更にMSO HSの専用装備として、マクラーレンF1のようなサーキット・テレメトリー・システムが新たに組み入れられている。これは、1台がフロント・バンパーに、1台がリア・バンパーに、そしてもう1台がドライバーのショルダーに付けられた3台のカメラと、データ・ロガーを組み合わせてサーキット走行の分析を行うというものである。
このMSO HSは、先にも書いたとおり25台の限定生産となるが、そのすべてが既に顧客が決まっているという。そのため、カタログに名を連ねることはない。
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