フォルクスワーゲン・パサートGTE

公開 : 2016.08.22 05:50  更新 : 2017.05.29 18:56

パフォーマンス重視のGTEモードにすれば、サスはもっと硬くなり、スロットル・レスポンスも研ぎ澄まされ、6速ギアボックスはできる限り変速しまいと粘るようになる。このモードだと、あっと驚くほど速い。

ハイブリッドになることで車重が嵩んでいるのはご想像のとおりだが、シャシーがチューン済みゆえ、車体がついてこないといったこともない。ステアリングもダイレクトだし、(ブレーキ・ペダルの踏み心地は人工的で気持ちのいいものではないが)制動力にも不安がない。

飛ばすことに疲れたら、いつもは回転計があるところに目を向けてみるのもいいだろう。ここにはバッテリーの残量が表示されている。見た目もシンプルだ。

その他のキャビンは、ほかのモデル・レンジとほとんど同じである。唯一GTEらしいのは、ステアリングやギアシフト、シートにあしらわれたブルーのステッチくらいだろうか。GTEという文字を見なければ、GTEに乗っていることを忘れてしまうほどである。

視界は広く、ドライビング・ポジションも非の打ちどころがない。可変クルーズ・コントロール、エマージェンシー・ブレーキ、ブルートゥース、パーキング・センサーが標準である点にも好感がもてる。

英国仕様の場合、£3,655(35万円)の ‘GTEアドバンス’ トリムを選べば、8.0インチのナビ・スクリーンとナッパ・レザー内装、LEDライトも付いてくる。価値あるオプションといえるだろう。

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

人気記事