BMW 440i Mスポーツ
公開 : 2016.08.24 05:40 更新 : 2017.05.23 10:23
コンフォート・モード時のエンジンはおよそ1500rpmを維持しつづけ、細かなスロットル操作にあわせて気を利かせた反応をしてくれる。周りの流れに置いていかれることはなく、燃費は11km/ℓ超えもむずかしくない。
標準装備のアイドリング・システムのマナーも実によく、6気筒ユニットは静かに休み、ほとんどグズらずに目を覚ます。機械的な洗練とはこのことをいうのだろう。
巡航時からグッとアクセルを踏みこむと、トントンとギアボックスはシフトダウンし、そこから先はレヴ・カウンターを振り切るのではと思うほどエンジンは軽く回る。M4の排気音に不満があっても440iではないはずだ。
ミドル・レンジを超えるとクリーミーな音から、一気に機械的な音に変わる。不快になるボリュームではなく、できれば常に聞いていたいと思える音質だ。瞬発力も、大きな不足はないと感じるドライバーが多いだろう。
ハンドリングは435i時代からの長所であったが、440iでも健在。オプションの可変ダンパーはコンフォート・モード時は心地いい高速クルーズを可能にしてくれるし、スポーツ/スポーツ+では素早い応答性を確保している。