トヨタ、世界で277万台をリコール
公開 : 2012.11.15 14:40 更新 : 2017.06.01 01:05
トヨタ自動車は、日本で151万台、世界で277万台のリコールを11月14日に発表した。
このリコールは、2001年6月から2009年3月に生産されたアベンシスとカローラ、2003年6月から2009年4月に生産されたプリウスをはじめ、日本国内では13モデルに上る。すべてのモデルが過去のモデルで現行モデルは含まれていない。
リコールの内容は、かじ取装置において、ステアリングとギアボックスを連結している継手部品のギヤボックス側強度が不足し、低速時にステアリングを強く一杯に切る操作を繰り返すと継手部品の連結部にガタが発生することがあり、そのまま使用を続けると、連結部が摩滅し、かじ取り操作ができなくなるおそれがあるというもの。また、ハイブリッドシステムの電圧変換器用電動ウォータポンプの中にコイルの巻き線工程が不適切なためコイル線に傷がついたものがあり、ウォータポンプが停止して警告灯点灯や出力制限走行となったり、電源ヒューズが切れて走行不能となるおそれがあるというもの。
リコール対象のクルマのオーナーは、トヨタでステアリングギアボックの件については約1時間弱の、ハイブリッドシステムのコイルについては1.5時間の作業を受けなければならない。なお、トヨタによれば、これらが原因で事故になったという報告はないという。