アルピナXD3ビターボ
公開 : 2016.08.25 05:40 更新 : 2017.05.29 18:24
昨2015年に、創立50周年を迎えたアルピナ。BMWとの密接な関係を背景に、この50年間に独立した自動車メーカーとして、着実な成長を続けてきたアルピナ。そしてこれからの50年間もまた、彼らはこれまでと変わることのない企業哲学を継承し、魅力的な製品を市場へと投じてくれることだろう。今回はそのアルピナで、マーケティングを担当するジョナサン・ガンザー氏が来日し、アルピナの現在と未来について語ってくれた。
「アルピナとしては初のSUVとなるXD3ビターボ、そして新世代フラッグシップの新型B7ビターボなど、昨年から今年にかけて、我々は魅力的なニュー・モデルを発表してきました。今回はアルピナ社の社員であると同時に、VLNシリーズなどに参戦している、女性レーシングドライバー、ダニエラ・シューミッドのドライブで、サーキットでXD3ビターボのパフォーマンスを再確認してもらおうという、プロモーションを兼ねて来日しました」
昨年のジュネーブ・ショーでXD3が初公開された時の驚き、それは何よりアルピナのカスタマーにとっては大きなものだったに違いない。そしてSUV市場への参入というアルピナの決断には、賛否両論が確かにあった。
「アルピナとSUVの関係は、実はこのXD3以前からあったものなのです。BMWが最初のSUVであるX5をリリースした直後から、実はアルピナはより高性能なエンジンの開発に携わっていました。その中で我々は、アルピナの哲学に反しないモデルを、SUVで実現することが可能であることを予感しました。アルピナ初のSUVがX5ではなく、よりコンパクトなX3をベースに誕生したのは、そのサイズがアルピナ車としてはベストなものであったことに直接の理由があります。もちろん実際にXD3が発表されるまでには、社内的にもさまざまな議論がありました。ですがその一方で、これまでB3ビターボやD3ビターボといったモデルを所有されてきたお客様の中には、ライフスタイルの変化によって、さらに機能性の高いSUVを求める声もあるということも、我々は十分に把握していました。その意味では、XD3は市場の要求に確実に応えたモデルといえるのかもしれません」
さまざまなライバルモデルが存在するSUV市場。その中でアルピナのXD3は、どのような魅力をカスタマーに伝えるのだろうか。