モントレー・ウィーク

Werks Reunion

August 19, 2016 — Carmel, California


毎年モントレー・カー・ウイークを訪れる楽しみのひとつに、新しいイベントを探すことがある。例えばこの「ヴェルクス・リユニオン」は、2014年に初開催され、今年が3回目となる、ポルシェのワンメイク・イベント。会場となるランチョ・カナダ・ゴルフクラブは、同日にモータースポーツ・ギャザリングが開催されるクエイル・ロッジにも近い位置にあり、さらに隣接する教会の駐車場を使用するために20ドルの寄付を行うほかは、入場は無料であることから、年々このイベントへのエントリーや、会場を訪れるゲストの数も増えている。ドイツ車がメインとなるイベントには、ほかにレジェンド・オブ・アウトバーンなどがあるが、どちらもこれからさらにその人気とともに、規模が大きくなっていくのは間違いのないところ。イタリア車をメインとしたコンコルソ・イタリアーノのように、これらのイベントも、これからモントレー・カー・ウイークには欠かせない存在となっていくのだろう。

ヴェルクス・リユニオンの会場は、ポルシェのファンにはまさにパラダイスだ。クラッシックから現代の最新モデルまで、さまざまな年代の、そして4気筒や8気筒といった比較的マイナーな存在ともいえるモデルまでもが一堂に揃う様子は、まさにミュージアムそのもの。アメリカにおけるポルシェというブランドの人気を、改めて感じさせられたイベントだった。

  • ヴェルクス・リユニオンは、ポルシェのワンメイク・イベント。入場料が無料とされているのも、ゲストには嬉しいところだ。

  • 限定車のギャザリングが実現するのも、このイベントならでは。このモデルは2016年に20台が限定販売された、911GTSベースのクラブ・クーペ。

  • ここ数年、ポルシェ・ファンの間でもその人気が再燃しているのが914シリーズ。これから新たなブームが到来するかもしれない。

  • クラッシック・モデルだけではなく、ポルシェならばどのような年代でも、そしてどのようなモデルでも、このイベントの主役となれる。

  • 356シリーズの存在感は、やはりヴェルクス・リユニオンでも特別だ。今年もさまざまなモデルをこのイベントで見ることができた。

  • 会場のランチョ・カナダ・ゴルフクラブは、同日にモータースポーツ・ギャザリングが開催されているクエイル・ロッジにも近い。

  • このイベントでも、メインプログラムとなっているのはコンクール。さまざまなクラスでウィナーが選ばれる。

  • 4気筒FRポルシェの究極作ともいえる924GTRも、コンクールでの受賞モデルの一台だった。

記事に関わった人々

  • 山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。

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