キア・オプティマPHEV
公開 : 2016.08.29 05:40 更新 : 2021.03.05 21:36
■どんな感じ?
低い速度制限かつ短いテストであったが、PHEVは洗練されたクルマであることがわかった。ただ、ダイナミクスにおいて ‘競争力が高い’ とはお世辞にもいえない。
よって、エキサイティングなクルマであることを期待すると、がっかりするハメになるので注意が必要。
市街地の速度域ではトランスミッションは十分に仕事をこなし、電力と内燃機関の割り振りはとてもなめらかだが、CVTと比べると、実力は霞んでしまう。特に高い速度域だと、そう感じざるを得ない。
また、ガソリン・エンジンが苦手とする低速域を電力がカバーするため出だしは快調なのだが、130km/hに差しかかろうとするところで明らかに息切れする。エンジンが高回転域に達すると、粗野な音を発するのも気になる。
高い速度域だとノーズの重さも目立つ。タイトなコーナーであれば低速でさえフロントが外に広がろうとする。はっきりとエンスージァズムとは無縁だと感じる。