第5世代のランドローバー・ディスカバリー、最新テスト風景
公開 : 2016.08.26 04:00 更新 : 2017.06.01 00:44
第5世代となるランドローバー・ディスカバリの最新のテスト風景だ。カモフラージュも薄くなり、そのスタイリングを察することができるショットである。このテスト・モデルはゲイドンのJLR本部の近く、リーミングトン・スパで発見されたもので、そのフロント・フードの下には2.0ℓのインジニウム・ディーゼル・ユニットが搭載されているモデルだ。
2014年に発表されたディスカバリー・ビジョン・コンセプトからのイメージを強く引き継いだデザインで、より低く、よりスリークなのが特徴と言える。また、現行モデルより高級志向のキャビンも特徴のひとつだ。
また、SUVの世界販売が、近々2000万台に達することを視野に入れて、ランドローバーはディスカバリーの派生モデルも検討しているという。
第5世代となるディスカバリーは、レンジローバー、そしてレンジローバー・スポーツに使われているアルミニウム・モノコック・ストラクチャーが使用され、JLRのソリハル工場で生産が行われる。ボディ重量は、現行の2622kgからはダイエットがされる予定。
エンジンは、3.0ℓのSDV6ディーゼルがメインとなる。ハイブリッドも開発されているが、ディスカバリーに搭載されるのは先のことになるだろう。また、第5世代のディスカバリーのモデル後期には、2.0ℓ4気筒のインジニウム・エンジンも採用されるほか、4気筒あるいはV6をベースとしたハイブリッド・ユニットの搭載も検討されている。
最近になってミッドランドでスパイショットに捉えられる機会の多いプロトタイプから察するに、エクステリアは、2014年のニューヨーク・ショーに登場したディスカバリー・ビジョンを引き継いでいるように思われる。変更点といえば、フロント・エンドとリア・エンドの細部だけである。
JLRのデザイン・ディレクター、ゲーリー・マグガバンによれば、新しいディスカバリーも、そのモダンに変身するスタイルとは裏腹に、オフロード性能については、現行モデルから後退することはないとコメントしている。
新たな技術として、前方の状況にあわせ、サスペンションおよびトランスミッションを自動調整するレーザー・スキャニングを搭載し、また “透過ボンネット” は、車体下部の状況をボンネット上に投影するテクノロジーだ。さらに、たとえ手狭な駐車枠でもリモート操作で駐車可能なコントロールも採用される見込みである。