キア・オプティマ・スポーツワゴン
公開 : 2016.08.29 05:30 更新 : 2021.03.05 21:36
■どんな感じ?
なんといっても広大な荷室とフラットなフロアがこのクルマの自慢。前後シートのスペースにもゆとりがある。
得に高級感はなく、暗いうえ、安っぽいマテリアルが目立つものの、最上位グレードにはハイ-ビーム・アシストやシート・ヒーター/ベンチレーター、パワー・テールゲートなど、標準装備が豊富に用意されるのもいい。
PHEVでは明確に評価の足を引っ張ったノーズの重さがなく、ターンインがシャープな点も評価できる。さすがに最高レベルとはいえないが、正確なステアリングと粘りづよさは大きな武器だと感じる。
キア保有のサーキットでも試乗させてくれたが、かなりの速度でも安定感を損なうことなく、(やや足は硬めだが)コントロールしやすいこともわかった。
ただ、エンジンには幻滅する。より洗練されたユニットになったとキアは説明するが、まず音がうるさい。それにパワーが足りない。最大トルクが立ちあがる1750rpm以下は非力のひとことだ。MTだと当然1750rpmまで回転が下がることもあるから、減点せざるを得ない。
よって、DCTを選べば上記の問題には悩まされずに済む。何かと低い回転域に保ってくれるので、エンジン音にも悩まされない。‘スポーツ’ と呼ばれるモードにすれば、歯切れのよい変速に徹するのも加点ポイント。