トヨタ・プリウスPHV

公開 : 2016.09.03 05:50  更新 : 2021.01.28 18:21

従来のモーター走行に加えて、ジェネレーターをモーターとして作動させることで、より力強いEV走行を実現したのも、新型の特徴のひとつとされる。一方、ガソリンエンジンのスペックは通常の現行プリウスと変わらず、1.8ℓ4気筒から98psと14.5kg-mを発生する。

そういったメカニズムの進化にマッチさせるべく、ボディにも手が入れられ、主にその前後部分にプリウスとは異なるデザインが施された。その結果フロント・エンドは、ヘッドライトやその下のエア・インテーク風の処理が、燃料電池車のミライに近いイメージのデザインとされている。

その一方でリア・エンドも、ダブルバブル・ウインドーと水平基調のLEDテールランプを採用して、プリウスとは雰囲気の異なるルックスを実現している。しかもPHVのバックドア=テールゲートはそのフレームにカーボン樹脂を使ったCFRPを採用し、アルミ製に対して40%の軽量化を達成している。

それらのデザイン変更の結果、PHVのボディは同じ2700㎜のホイールベースのまま前後オーバーハングが伸びたことによって、全長はプリウスより105㎜長い4645㎜になった。車重は1510kgというから、通常のプリウスより150kg前後ほど重くなっているわけだ。

■どんな感じ?

実はPHV、インテリアの細部もプリウスとは異なっている。ひとつはリア・シートのクッション部分が明確に左右で独立した2人用になったことで、定員もプリウスの5人から4人に減っている。もうひとつはダッシュボード中央のディスプレイが大画面の縦型になったことで、結果としてナビの使い勝手も大きく進化した。

室内の居住スペースは事実上プリウスと変わっていないが、リア・アクスルの上にリチウム・イオン・バッテリーを搭載する必要があることから、リアのラゲッジスペースは床が高くなり、その分、容量が減っている。


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