英国仕様のエントリー・レベルにあたる ‘テイクUp!’ はモノクロのシングル・スクリーンが相変わらずセットされているが、ミドル・レベルの ‘ムーヴUp!’ は5.0インチ・カラー・スクリーンが標準に。テスト車の ‘ハイUp’ にはスマホ用のクレードルがセットされていた。

■どんな感じ?

この上に90psの3気筒ターボが存在するため、遅いのでは? と思われがちだが、この場合、あまり数字は信用できない好例。十分に速いのである。

ほとんどのシティカーに比べると操舵は正確でアクションもリニア。ハードなブレーキング時や、うねりともなう道でも車体は予想どおりに動いてくれる。

購入後、エンジンをかなり上まで回すことが多く予想されるものの、聴き心地のよい3気筒のリズムも健在。ペダルやハンドルを介してヴァイブレーションが伝わってくるのは事実だが、ロード・ノイズの抑制もうまいし、スタビリティも高い。小さなクルマに乗っていることを忘れてしまうことさえ、ままある。

内装は4人の大人にとって、あまり窮屈に感じられない。後席に座っても、膝が圧迫されることもない。1週間分の食料品をおける251ℓのトランクもありがたい。四隅の視認性にも多くの人が満足するだろう。