BMW 530d xDrive プロトタイプ
公開 : 2016.09.06 05:50 更新 : 2017.05.23 10:23
2017年デビュー予定のBMW 5シリーズ・プロトタイプをウェールズのチャレンジングな道で試す。
■どんなクルマ?
軽めのカモフラージュの下に隠されているのは、2017年のデビューを目指している7代目の5シリーズ・サルーン。1972年から連綿とつづく、ミドル・サルーンの定番として成功することを切に求められている。
‘G30’ というコードネームがあてがわれるこの新型は、今年の11月までに正式にデビューする予定はないという。その代わりに(ともいうべきか)、われわれはウェールズの峠道をいち早く試す機会を得たのであった。
もちろん目下の敵は、アウディA6、ジャガーXF、メルセデス・ベンツEクラスだ。来年の初旬に英国で販売開始されるやいなや、たちまち激闘を繰り広げることになるだろう。当然BMWも、そう考えている。
エンジニアはわたしにこう語る。「これまでよりもレスポンスに磨きがかかりました。アジリティも増しています」と。「それだけではなく、以前と比べ物にならないほどの快適性と洗練性も実現していますよ」とも。
ディメンションの観点でいうと、この最新版は少しだけ大きくなった。おもに後席のアコモデーションを高めるためだ。中国のマーケットを見据え、ロングホイールベース・タイプを作る計画も従来同様にあるという。
そんな最新版を語るうえでキーとなるのは、昨年、7シリーズがはじめて採用した、あたらしいストラクチャーを使用している点だろう。‘CLAR’ という名を聞いたことがある向きも、既にいるかもしれない。