BMW 530d xDrive プロトタイプ
公開 : 2016.09.06 05:50 更新 : 2017.05.23 10:23
従来にくらべると、フロアパンやバルクヘッドにおけるアルミニウムの使用領域が増えた。また、アルミ・キャストも多く使用しているとのことだ。7シリーズほどカーボン製のコンポーネントを使ってはいないものの、結果的に100kgちかく軽くなっている。
フル・エレクトリックのステアリング・システムは3シリーズのものをベースとしている。FRと4WDのどちらにも採用されるようだ。ステアリングをマウントするシステムも変更を受けることで、高い剛性感と濃密なフィール、そしてフィードバックの量も増えている。
ダブル・ウィッシュボーン式フロント・サスペンションも、これまでより多くアルミが使用されている。これがバネ下重量の削減に一役買っている。ロワ・アームは縦方向の不要な力を受けにくくし、スポーティネスにも貢献する解決策になったとBMWは主張する。
リアは、トラディショナルな5リンク・サスペンションを見なおした。見なおしたといっても、ジオメトリーから変わっている。そしてより軽量になり、堅牢になった。マウント部分もあらたに開発されているという。
これによってホイールの動きをコントロールしやすくした。厳密には、トーインの特性が改善され、それゆえ洗練性も高まっている。路面のイレギュラリティやザラつきから、キャビンを孤立させることに成功した。
車高が10mm下がるスポーツ・サスペンションと4WDの組みあわせはこれがはじめて。また、可変4輪操舵システムと4WDの組み合わせも今回がはじめてだ。これもまたダイナミクスを高めているのだそうだ。