BMW 530d xDrive プロトタイプ
公開 : 2016.09.06 05:50 更新 : 2017.05.23 10:23
エントリー・レベルにあたる518dは、以前より、およそ£1,500(21万円)値上がりする可能性が高く、伴って、520dもやや高価になる。標準スペックを高めることで、値上あげを正当化する方針のようだ。
■どんな感じ?
われわれは、それぞれが異なったサスペンションを組みあわせた3種類のプロトタイプを試すことにした。
・2.0ℓターボの530i、標準サスとステアリング
・3.0ℓターボの540i、可変ダンパーと4輪ステア
・3.0ℓターボ・ディーゼルの530d、4WDと非可変のスポーツ・サス、4輪ステア
である。
いずれもプロトタイプであるから、やや寛容になるべき部分もあるが、シャシーの変更が5シリーズの印象をよりよくしていることは共通。以前に比べると明らかに成熟していることをどのクルマからも感じた。
あらたに設計された速度感応式の可変ステアリング・システムは、直進時さえ、手元にたっぷりとした情報を伝えてくれる。半分回転させるまでは重みにも一貫性があり、ランピーな路面でも不満を感じない。正確であるし、信頼もできる。ほかに負けない武器である。
おかげで峠道でも自信をもってスピードをあげることができる。リアがどのような状況にあるのかも掴みやすく、高速域ではとにかく粘る。新世代のダンパーはバルブがより速く動くことで、ロール・アングルも抑制する。