ボルボV90 D4
公開 : 2016.09.07 05:40 更新 : 2017.05.29 19:07
■どんな感じ?
キャビンを腰を下ろし、真っ先に気づくのは、インテリアのレベルの高さだ。どの部分にもトップ・レベルの素材が使われており、9.0インチのタッチスクリーン式インフォテイメント・システムもとても使いやすい。ドライビング・ポジションもほぼパーフェクトである。
エンジンを掛ける、いくぶん面倒くさそうにディーゼル・エンジンが目を覚ます。そしてぶっきらぼうなアイドリングに落ち着く。発進すると、低回転域のトルクはD5よりもやや控えめだと感じるが、パワー・デリバリーはあくまでリニア。(やや、もたつくこともあるが)8速ATのおかげでフレキシブルである。
それだけに、D5には組み合わされる ‘パワーパルス’ エア・コンプレッサー(=アクセル・ペダルを踏むと即座に圧縮空気をインテークに送る)が付いていないのは残念だ。これがないだけで、(明確な欠点になることはないが)やはりターボ・ラグはわかりやすくなる。
一方テスト車には£950(13万円)の可変エア・サスではなく、コンポジット・リーフ・スプリングが組み合わされていたが、驚くほど快適だと感じた。さすがにBMWやアウディには及ばないが、あらゆる方面からの入力にうまく対処していると感じた。必要にして十分。
ただ、やはりV90に合っているのは、リラックスした高速巡航などである。‘コンフォート’ モード時のステアリングは軽くもなく重くもなくちょうどよく、シャシーも不自然な動きでドライバーを動揺させたりしない。