ボルボV60ポールスター
公開 : 2016.09.10 05:50 更新 : 2017.05.29 19:07
■どんなクルマ?
そのスタイルから Flying Brick(空飛ぶレンガ)と称され、欧州ツーリングカー選手権をシリーズ制覇した240ターボ。質実剛健の真面目な実用車のイメージが強かった「四角いボルボ」時代からモータースポーツを背景とした走りの磨き込みはボルボの特徴のひとつである。その象徴的なモデルが1994年に登場する850T-5Rだ。開発には同年の英国ツーリングカー選手権に参戦したトム・ウォーキンショー・レーシングが加わり、文字通りにボルボ・レーシングの血を受け継ぐモデルであった。
S/V60ポールスターはコンセプト面では850T-5Rの再来とも言え、現在FIA世界ツーリングカー選手権にS60で参戦しているポールスター・シアン・レーシングの協力で開発。2014年から日本に導入されているが、2016仕様(17MY)は2014/2015仕様から大きく進化している。その最大の変化は搭載エンジンだ。
2015仕様までは直6の3ℓターボを用いたが、2016年モデルは新世代エンジン群のドライブEのハイ・パフォーマンス仕様となるT6に変更。4気筒の2ℓながら直噴ターボとスーパーチャージャーを採用しているのが特徴だが、大径ターボへの換装やスーパーチャージャーの強化などにより最高出力はベース・エンジンの61ps増、2015仕様の17ps増となる367psにまで高められている。