ボルボV60ポールスター
公開 : 2016.09.10 05:50 更新 : 2017.05.29 19:07
ブレーキ・システムの強化やスポーツ+(プラス)モードが付加された8速AT、フロント・アクスルを中心とした軽量化によりスポーツ・ドライビングでのポテンシャル・アップを図った。環境対応したダウンサイジング・エンジンを中心にポールスターも新世代へと移行したわけだ。
■どんな感じ?
ダウンサイジングにより動力性能と環境性能の両立を図ったドライブEは、そのプロトタイプが2011年の世界ツーリングカー選手権にスポット参戦をしたC30に搭載されている。つまりドライブE/T6には開発時から過酷なレースにも対応できるポテンシャルが与えられていたわけだ。
環境対応を特徴としたドライブEらしく、一般的な走行パターンではエンジン回転を抑えトルクに乗せた力感溢れたパワー・フィールを示す。1500rpm程度でもアクセルの踏み込みに呼応してトルクを立ち上がらせる。細かなペダル・コントロールへの応答の良さはスーパーチャージャーの効果だろうが、悠々たる大排気量エンジンにも似たゆとりを感じさせてくれた。
もちろん、その良さはS/V60ポールスターの本質的な魅力ではない。やはり367psの最高出力を味わってこそのポールスターである。6000rpm以上までトルクのむらもなく、どの回転域でも最高出力から予感されるとおりの加速をもたらす。エンジンフィールも抵抗感少なくレブ・リミットまで軽く回る。しかも、目一杯攻め込むような走りでもシフトはAT任せでいいのだ。