ポルシェ718ケイマン2.0
公開 : 2016.09.09 05:40 更新 : 2017.05.29 19:03
■どんな感じ?
ポルシェは、いわゆる前期型のケイマンよりも燃費がよくなったと主張している。しかしこれは ‘黒塗りのハイヤーみたいに’ 運転した場合ではないかと思っている。スポーツカーなりのドライブをすれば、前期型とほとんど変わらないか、あるいはちょっと悪くなるだろう。
軽くなった? 気筒数が2本減ったのだから、そう考えるのもムリはないが、重くなっている。厳密には、25kg、重くなっている。
となれば、718ケイマンを受け入れていないひとの意見の方が正しいように思えてくる。うぅむ、走らせてみるしかなさそうだ。
ドアをあけて、キャビンにからだを滑りこませる。2トーンのシートは、友人が乗っている944 S2を思い起こさせる。356、912S、924カレラGT、968……。過去の4気筒モデルたちもどことなく思わせる。
シート・ポジションを調整すると、パーフェクトな位置関係を構築することができる。座面は低く、まわりに囲まれている感覚がつよい。ステアリングの握り心地もよし。ペダルの位置もヒール&トウをするには理想的だ。
エンジンを掛ける。アイドル音はビートルみたいだ。端的にいうと、あまりよい音じゃあない。
クラッチを踏む。重みは心地よい。先代よりも軽い。手元に力を込めると、適度な弾力ののちにカチリと1速にインサートされる。この感覚は同じだ。いざ出発。