高スペックの4WDタイプを英国内で初テストした結果、いい意味のボルボらしさを感じた。これ以上のエステートはあるのだろうか? と思ったほど。

■どんなクルマ?

大きくてクラシカル。スウェーデンの典型的なワゴンの復活を告げるのが、こちらのボルボV90。そのセダンであるS90とともに、昨年デビューしたXC90につづく。親会社は中国のジーリーである。

数日前にFFのボルボV90 D4を英国内でテストしたほか、よりパワーの大きいD5をスペインでテスト済みのAUTOCARであるが、今回のテスト車もD5。英国内の道でテストすることがこのページの狙いだ。

英国仕様のV90のモデル構成は、殊のほかシンプル。2種、いずれも2ℓ4気筒ディーゼルと8速ATを基本とし、191psのFF(D4)、235psの4WD(D5)という、ふたつのフレーバーに分けられるのだ。

つまり英国内で売られるV90には、ガソリン・エンジンが搭載されないということになる。のちに加わる ‘T8ツイン・エンジン’ というモデルはがガソリン・ユニットを載せるものの、こちらはモーターと協業する。

トリム・レベルはモーメンタムとインスクリプションの2種となり、今年のおわりには、よりスポーティーなR-デザインが追加される予定。名前から連想するようにシャシーやスタイリングは走りを重視する。オフロードの走行まで見据えたV90クロス・カントリーも従来どおり追加される予定だそうだ。

われわれのテスト車には£3,000(41万円)のバウワース&ウィルキンス製のオーディオを含む、£10,870(148万円)ぶんのオプションが追加されており、最終的な価格は£54,925(749万円)に達していた。