ヴォグゾール・モッカX 1.4T 140
公開 : 2016.09.13 05:40 更新 : 2017.05.29 18:29
16.7km/ℓという公表燃費は、ライバルに比べてもあまり優秀とはいえない。また140g/kmというCO2排出量も多い。よって、そこそこの経済性と十分なパフォーマンスが、モッカの1.4ℓユニットの長所といえよう。
ちなみにFF→4WDへアップグレードするには£1,700(23万円)もかかってしまう。それならば、よほど4WDを必要としないかぎりFFの方がいだろう。
ステアリングは軽く、クイック。そして正確。ただし手元に伝わる情報はあまり多くない。前輪のグリップ力は高く、コーナーもかなり素早く走れる。
時に足元がバタバタとしてしまうが、ボディ・ロールもほとんど看取されない。それだけにモーターウェイにおいて風切り音やロード・ノイズが大きいのは残念。長距離の高速移動はやや疲れやすいと感じた。
■「買い」か?
ご覧いただいたように、すべてにおいて最高レベルではない。しかし、‘ふつうの生活で特に不満なく乗ることができる’ というのはモッカならではの長所である。
もし、もっといいクルマが欲しいならば、より高価なモデルを検討するほうが賢いが、モッカのようなクルマが売れることをわれわれも知っているつもりだ。
■日本版編集部の見立て
概して”悪くはない”モデルだけに、こういったフツーのモデルの存在というのが実にありがたい。GMジャパンさん、ヴォグゾールというかオペル・ブランドの日本市場への再進出、考えられませんかねぇ。この他にもオペルには、コルサやアストラ、インシグニアなど、日本でも価格次第では充分に競争力のあるモデルがあると思うのは間違いでしょうか。
ヴォグゾール・モッカX 1.4T 140 デザイン・ナビ
価格 | £8,310(113万円) |
最高速度 | 180km/h |
0-100km/h加速 | 9.3秒 |
燃費 | 16.7km/ℓ |
CO2排出量 | 140g/km |
乾燥重量 | 1425kg |
エンジン | 直列4気筒1399cc |
最高出力 | 140ps/5600rpm |
最大トルク | 17.1kg-m/1850-4900rpm |
ギアボックス | 6速マニュアル |
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