袖ヶ浦フォレストレースウェイを舞台に開催されているヒストリックカーによるサーキット・イベント「Tokyo Bayside Classic Cup」(通称:TBCC)は、フレンドリーなクラブイベントとして首都圏のエンスージァストたちから大きな支持を得ている。2013年に始まり、年間4戦で開催されているこのイベントも、今回で14回目となった。
今回のTBCCは朝から生憎の小雨模様。しかしながら今回もレース形式、スポーツ走行を合わせて100台強ものエントラントが集まる盛況ぶり。とりわけ戦前生産車や戦後のリジッド・アクスル車両といったヴィンテージカーによるスポーツ走行カテゴリーには10台ものエントリーがあった。
参加ドライバー全員が揃ってのブリーフィングの後、スポーツ走行クラスから走行枠が開始された。しかし、徐々に雨足は強くなり、クラブマンズ・カップやクリスタル・カップの予選走行の頃には滝のような雨で、コースの一部が冠水といえるような状態になってしまった。急遽、ポンプ車が出動して排水溝からのくみ出しも行ったが収まらず、安全を考慮してそれ以降の走行は中止となってしまった。
走行がキャンセルとなってしまったが、サーキット内のレストランでは昼食と懇親会が開かれ、その場で大会委員長であるオートメディック代表の田中 伸一氏から、後日改めて今日走れなかったカテゴリーの走行を行うことが発表された。予定では10〜11月に開催されるとのことだが、正式な開催日やイベント詳細に関してはTBCC公式ウェブサイト(http://automedic.co.jp/topics/TBCC/index.html)でご確認いただきたい。
text & photo:Daisuke Ebisu (戎 大介)
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空模様はすぐれなかったが、早朝より自走でサーキット入りする強者が次々とやってきた。
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ご覧の通りピットロード路面は濡れそぼっているが、エントラントはいつも通りの集まり具合だ。
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戦前車によるヴィンテージ・クラスは毎回増えており、今回は10台がエントリーと盛り上がっている。
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最大勢力のミニは、60年代のモデルから、インジェクションやA/T車まで、30台以上が参戦した。
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MGミジェットのエントラントもまた、兄貴分であるMG-B共々数多く見受けられた。
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105系アルファもまた多い。各レース枠混走で開催されるAR-Cupも今期5戦目となる人気プログラムだ。
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グラマラスなボディワークにワイルドなV8サウンドを轟かせていたのは1959年型 リスター・シボレー。
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参加ドライバー全員が集まってのブリーフィング。コース上でのフラッグの再確認も行われた。
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プレTBCCとしての意味合いを持つスポーツ走行がスタート。このクラスは現代のクルマの走行が可能だ。
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様々な車種が見られるスポーツ走行クラスでは、今回は話題のアルファ・ロメオ4Cの姿もあった。
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続いて10台の戦前車などによるスポーツ走行が行われた。写真からもオーナーの気合いの入り具合が分かろう。
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タイヤの細いヴィンテージカーはウェット路面ではより繊細なドライビングが要求されるようだ。
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レース形式のエントリークラスとなるクラブマンズ・カップ。エントリー28台中じつに19台がミニであった。
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クラブマンズ・カップ予選の終盤ごろには、雨足もかなり強くなってきたことが、水しぶきからもわかる。
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袖ヶ浦でのベストラップが1分30秒を切るドライバーが対象のクリスタル・カップには23台がエントリー。
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クリスタル・カップの予選中に激しい雨で視界が極度に悪化したため、ライトオンが指示された。
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排水溝から溢れた雨水でコースの一部が冠水。ポンプ車が出動するも、走行中止が宣言された。
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レストランでちょっと早めの昼食&懇親会が行われ、その席で後日に未走行カテゴリーの再開催が発表された。