ジャガー・ランドローバーの新インジニウム・ガソリン・エンジンが発表
公開 : 2016.09.13 04:20 更新 : 2017.06.01 00:41
ジャガー・ランドローバーは、新型のインジニウム・ガソリン・エンジンを発表した。これにあわせ、トランセンドと呼ばれる8速トラスミッションの研究プロジェクトを始動し、£30,000,000(40億円)を投資するしている。
2.0ℓの4気筒インジニウム・ガソリン・エンジンは、ウォルバーハンプトンにあるJLRのエンジニアリング・マニュファクチュアリング・センターで生産される予定だ。現行型のエンジンにくらべ25%の出力アップと、燃料消費の15%マイナスを達成すると言われている。これにはエレクトロ・ハイドローリック・バルブトレイン、インテグレーテッド・エグゾースト・マニフォールドにくわえ、セラミック・ボールベアリングを採用したツインスクロール・ターボという技術が用いられ、来年にはマーケットに登場する見込みである。
新エンジンは3種類が用意され、シングルターボの200ps仕様、ツイン・スクロールターボの250psおよび300ps仕様をそろえる。1気筒あたり500ccの排気量をもつエンジンは、モジュラー化によりパーツに汎用性があり、異なるサイズにも展開できるという。すでに3.0ℓ直列6気筒や1.5ℓ3気筒エンジンの計画も予定されている。
また、トランセンド(Transcend)は、8速トランスミッションの開発プロジェクトで、Transmission Supply Chain Excellence for Next Generation Dual Clutch Technologies の頭文字を取って命名された。環境性能と四輪駆動の効率化を目的にしたもので、一般的な8速ギアの2倍となる20:1という非常にワイドなギアレシオを採用している。
これにより、オフロード・パフォーマンスが向上され、くわえて燃料消費を10%抑制するほか、現行トランスミッションに対して20kgの軽量化を実現するという。
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