ルノー・トゥインゴ・インテンス

公開 : 2016.09.17 05:50  更新 : 2017.05.29 19:22

  • RRレイアウトの恩恵で最小回転半径は4.3m。軽自動車並みにハンドルがよく切れる。

  • エンジンはブートスペース下に49度傾けて搭載。

試乗したインテンスというモデルの直列3気筒エンジンは897㏄ターボで、90ps/5500rpmのパワーと13.8kg-m/2500rpmのトルクを発生、EDC=エフィシエント・デュアルクラッチと名付けられた2ペダル6段DCTと組み合わせられて後輪を駆動する。

サスペンションはフロントがストラット、リアがトレーリングアームの4輪独立、ブレーキは前ベンチレーテッド・ディスク、後ドラム、ホイール&タイヤはフロントが5J+165/65R15、リアが5.5J+185/65R15と、リアエンジンに対応して前後サイズが異なる。

とはいえトゥインゴ、リアエンジンという配置から想像するほどテールヘビー、つまりリアが重いわけではない。前後重量配分は45:55というから、バランスのいいミドエンジン・スポーツカー並みの数値に収まっているのだ。

■どんな感じ?

女性ドライバーの存在を意識したということもあって、運転席はやや高めにセットされているが、シートのサイズはたっぷりとしていて、座り心地もソフトで、ドライビングポジションに不自然さはない。その一方で、リアシートのレッグルームはややタイトで、サイド・ウインドウも下がらないなど、どちらかといえば割り切った空間という印象をうける。

そういう意味では、4ドアの4人乗りではあるけれど、家族全員で乗る機会の多いファミリーカーとして使うよりも、普段は1人もしくは2人で乗るのがメインで、必要なときに4人乗るという用途に相応しいクルマといえるかもしれない。

それはさておき、走り出してみると、思わず頬が緩むのを感じるクルマだった。まず3気筒ターボ+6段EDCによる加速に軽快感があるのがいい。以前、ノンターボのスマート・フォーフォーに乗ったときには物足りなく感じたパフォーマンスだが、ターボ仕様ならまるで不足はない。

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