マツダにかわるロータリー・サプライヤー登場へ
公開 : 2016.09.20 04:40 更新 : 2017.06.01 00:41
ロータリー・エンジンの効率性と信頼性をさらに高めたロータリー・ユニットが、英国のアドバンスト・イノベイティブ・エンジニアリング(以下、AIE)によって開発された。
リッチフィールドに拠点を構えるこのメーカーは、2016 ロー・カーボンビークルというイベントで、カスタム・ビルドのオープントップ・スポーツカーを公開。これには122psを発揮するロータリー・エンジンが搭載されていた。
650Sロータリー・エンジンは同等性能の4気筒ユニットに比べて、重量が半分で、寸法も半分だ。そして、セルフ・プレッシャライジング・エア・ローター・クーリング・システムという特許技術を採用している。
このテクノロジーは、排熱と熱効率の改善によって、ロータリーの大きな弱点である摩耗と燃料消費を改善するものだ。
AIEは、現在生産されているどんなロータリー・ユニットよりも、エンジンの寿命を伸ばし、燃費を高め、パフォーマンスを向上する効果があるとしている。
同社の常務であるナザン・ベイリーは、「AIEの先進技術と高精度のエンジニアリングによって、ロータリー・エンジンが、軽量化や高効率パワートレインのソリューションになりえるのです」と話している。
今回の車両は開発初期段階であるためパフォーマンスを充分に発揮できないものの、生産化までに詳細な情報を随時発信していくとしている。
なお、ロータリー・エンジンのキー・メーカーである日本のマツダは、2015年の東京モーターショーでRX-ビジョンを公開。従来型ユニットの燃料消費、排気性能、信頼性を解決するために、ハイブリッド化やターボの搭載を検討していると思われる。
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