フィアット・ティーポ1.6マルチジェット
公開 : 2016.09.26 05:40 更新 : 2017.05.29 18:51
さらにそこから回してみると、3600rpmあたりからエンジンの息が荒くなることに気づく。ただ、この回転域は日常的な運転ならばあまり使わないだろう。ギア・レシオも、その辺をうまく考えた仕立てである。
動的性能に関してもあまり嫌なところがない。ステアリングの重みは適切だし、シャシー・バランスもニュートラル。ボディ・ロールも抑制されているのだ。
ただ、乗り心地はもっとスムーズであるべきだと思う。特に荒れた英国の路面だとハーシュネスがきつい。この点は、やはりドイツ勢のほうが上手い。
インテリアでまず目を引くのはスペースだ。風通しがよく、シートの調整幅も大きい。それでいて、リアがないがしろになっているわけではない。身長の高い大人でも、足元が窮屈に感じることはないだろう。