スズキSX-4 Sクロス1.0

公開 : 2016.09.28 05:40  更新 : 2017.05.29 18:41

プッシュするにつれてボディ・ロールは増していくものの、グッと切りこんで片側が沈みこんでいった段階で、下からふいに入力をうけても手に負えなくなるような恐怖感は感じられないのもよし。

インテリアは、以前から基本的にかわっておらず、ダッシュボードのタッチをやわらかくしたり、センター・スクリーンの周辺をピアノ・ブラックにしたりする程度の変更にとどめられている。これによってたしかに室内の高級感が増しているが、耐久性に代表される質感は以前のほうがよかったとおもう。

エルゴノミクスに関しては、以前同様に問題なし。前方の視界が大きく確保され、ドライビング・ポジションも高い。身長の高い大人にとっても前席は狭いと感じないはずだ。

しかしながらリアのヘッドルームは、デザインを優先させたCピラーと押しつけられたルーフラインゆえ窮屈に感じる。リアの視界も、ご想像にお任せします。

■「買い」か?

実用的かつ経済的なクロスオーバーをお探しならば、日産キャシュカイよりも有利だが、アップデート直後にもかかわらず、パーフェクトといえない点がマズイ。インテリアはライバルよりもチープに感じるし、低速域の乗り心地も ‘よくてアベレージ’。もっとクラシカルなキャビンを望むならば、(やや値段が高くなるが)キャシュカイ(日本名:デュアリス)のほうが好ましい。

■日本版編集部の見立て

これまでの1.6ℓからダウンサイジングした1.0ℓ3気筒ターボを搭載したSX-4 Sクロス。ライバルは、同じ日本勢ではキャシュカイになるだろうが、キャシュカイの方が価格は高い。価格と実用燃費を重視する向きには選択肢のひとつだ。


スズキSX-4 S-クロス1.0 ブースタージェットSZ-T

価格 £19,499(254万円)
最高速度 180km/h
0-100km/h加速 11秒
燃費 20.0km/ℓ
CO2排出量 113g/km
乾燥重量 1160kg
エンジン 直列3気筒988cc
最高出力 111ps
最大トルク 17.3kg-m
ギアボックス 5速マニュアル


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