ダイハツ・ムーヴ・キャンバス

公開 : 2016.09.28 05:50  更新 : 2017.05.29 18:45

■どんな感じ?

全高はタントより約10cm下がっているが、成人男性の4名乗車でも室内はゆとりがある。キャンバスの室内高はタウンカーの代表的なモデルのブーンを多少上回る程度だが、前席から後席頭上まで高い天井高は後席頭上空間のゆとりはもちろん、視覚から感じるゆとりを段違いに高めている。

また、後席からの見晴らしはアイポイントが下がった影響でそれほどタントから低下していない。開放感も高く、空間感覚を天井まで一体化させる立体的な造形のルーフ・ライニングもあって落ち着いた居心地である。さらに前後の座面高差が少ないため、乗員の頭の高さが揃いやすいのも見所。前後乗員間のアイコンタクトしやすく、それだけ会話のとおりもいい。

タント対比の開放感で最も違いが大きいのは前席上方視界だが、これはタントが例外的に広いため。一般的にはキャンバスでも十分に開放的である。見下ろし及び水平方向の視界はタント同様に広々しているので、狭い場所での取り回しも含めた運転に関わる視野は良好だ。

240mmのロング・スライド機構が備えた後席を最後位置にセットすれば、男性4名乗車時でも悠々とした着座姿勢が採れる。最前位置するとニー・スペースは24cm縮まるわけだが、それでも5cm以上の間隔があり、会話を愉しむには程よい距離感である。つまり、居住スペースでも軽乗用トップ・クラス。楽しいドライブ空間なのだ。

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