ダイハツ・ムーヴ・キャンバス
公開 : 2016.09.28 05:50 更新 : 2017.05.29 18:45
後席収納はタントに採用されている足元床面に落とし込むダイブ・ダウン式ではなく、単純なバックレスト前倒式となったが、機能の簡略化が狙いではない。左右それぞれ後席座面下には ‘置きラクボックス’ と命名された引き出しを設置。小物収納に使えるだけでなく、トートバッグなどを置いておくのに便利な設計。耐荷重量は5kgもあり、収納安定を増すための折りたたみ式バスケット(中敷き)も備わっている。
‘置きラクボックス’ とスライド・ドアのコンビの便利さは露天に駐車した雨の日の買い物を想像すれば容易に理解できるだろう。中小物積みの器用さはユーティリティ系でもトップクラスなのだ。
シート・クッションは前後席とも腰のある少し硬めの設定。厚み感のある座り心地で、微妙に前後左右に身体を動かしてもしっかりと支持してくれる。着座姿勢の自由度も高いのも居心地アップの要点だ。
さらに乗り心地でもクッションが効果的に作用していた。減速を促す段付き舗装などで突き上げられた時にサスで吸収しきれない突き上げをシート・クッションが吸収。床面などの車体本体にはそれなりの突き上げがあっても、シートの効果で乗員には柔らかく感じられるわけだ。