ワールド・デビュー、メルセデス-AMG GTロードスター

公開 : 2016.09.29 17:50  更新 : 2017.06.01 00:40

最高速度315km/hを誇るメルセデス-AMG GTロードスターが、パリ・モーターショーでワールド・デビューを果たした。

英国市場では、475ps、64.2kg-mを発揮するGTロードスターと、555ps、69.3kg-mのGT Cロードスターのふたつが投入される見込みである。

参考までにポルシェ911Sターボの3.8ℓ水平対向ツインターボは、579ps、71.3kg-mというスペックだ。

またAMGによると、7速スピードシフト・デュアルクラッチは、GTクーペよりも高めの1速と低めの7速を与えているという。

パワー・トゥ・ウェイト・レシオが298ps/tというGTロードスターは、1595kgの車重ながら0-100km/h加速を4.0秒で達成し、最高速度は303km/hに達する。同336ps/tのGT Cロードスター(車重1660kg)は、これを3.7秒で走り切り、315km/hまで加速可能だ。このスペックは、GT Sクーペより優れる値というのも注目点にあげられる。

車両価格はまだ明らかにされていないが、ロードスター・モデルはクーペ仕様に、およそプラス£10,000(135万円)という価格帯になるとメルセデスは示唆している。この情報をもとに判断すると標準仕様のGTロードスターは£107,000(1450万円)、GT Cロードスターは£120,000(1630万円)と考えるのが妥当だ。

GTロードスターは、エンジンの冷却効率を高め、エアロダイナミクス性能を向上するために、AMG GT Rに搭載されるアクティブ・エア・マネジメント・システムを適用している。これは、グリル内に垂直方向に設置されたルーバーで、エンジン温度の冷却やエアフローの適正化のために自動で開閉する仕組みになっている。

リアに目をうつすと、GTロードスターがクーペと同じフェンダーを使用しているのに対して、GT Cロードスターは57mmも幅が広いボディワークを採用している。これにより、後者は305/30の20インチ・タイヤを装着することができるのだ。

先代にあたるSLSロードスターと同様に、GTロードスターはオートマティック・ファブリック・ルーフを採用した。アルミニウム、マグネシウム、スチールを用いて組まれる3層構造のルーフは、ブラック、レッド、ベージュのカラーリングが用意される。ルーフを開くのに要する時間は11秒で、50km/hまでなら走行中でも開閉できる。

固定式ルーフをなくしたことによる剛性低下については、シルの部材を厚くしたほか、ダッシュボード・サポートの追加、固定式ロールバーを支持するアルミニウム製クロスメンバーの新設で対応した。

脚周りは、ふたつのモデルで異なるセットアップを与えられ、GTロードスターが固定レートのスポーツ・サスペンション、GT Cロードスターはアダプティブ・ダンピング機能を備えたAMGライド・コントロールを搭載する。

メルセデス-AMGはコメントを拒否しているがドイツ本国の販売店の情報によると、GTロードスターのスタイリングとパワートレインは、フェイスリフト版のGTクーペに適用されるということだ。


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