アストン マーティン×レッドブル、1000psのAM-RB 001が日本初披露

2016.10.04

アストン マーティンとレッドブル・レーシングとのテクニカル・パートナーシップにより誕生したAM-RB 001は、7月5日にイギリスにあるゲイドンのファクトリーで発表されているが、10月3日に都内のホテルで日本初お披露目された。まだモックアップのコンセプトをカタチにした状態での発表だが、いち早く日本に持ち込まれた。

最高レベルのロードカーとレーシング・マシンを融合させた究極のコラボレーションにより誕生したのがAM-RB 001で、レッドブル・レーシングのチーフ・テクニカルオフィサーを務める鬼才、エイドリアン・ニューウェイとアストン マーティン社のチーフ・クリエイティブ・オフィサーのマレク・レイヒマンとチーフ・スペシャル・オフィサーのデイビッド・キング主導でプロジェクトが進められた。なかでもニューウェイのキャリアの中で培われていた理論は遺憾なく発揮され、空力のみならずサスペンションにも及ぶ。

AM-RB 001は、今までのスーパーカーにないF1マシン譲りの優れた空力性能は、前例のないレベルのダウンフォースを発揮し、これまでに無い先鋭的なスタイリングが特徴だ。シャシーやボディはカーボン・ファイバーが用いられ、軽量コンパクトでありながら、乗員のための充分なスペースも確保される。

今回のお披露目にはキーマンといえるアストン マーティン社のマレク・レイヒマン氏もジャパン・ローンチに駆けつけ、AM-RB 001の詳細を語った。

「鈴鹿で開催されるF1日本GPに先駆けて、東京でAM-RB 001を発表できることを光栄に思っています。
アストン マーティンが掲げるセカンド・センチュリー・プランでは9ヶ月ごとに新型モデルを送り出す予定です。その新しいプロジェクトのひとつとして誕生したのがAM-RB 001です。このモデル名はまだ仮称であり、今後変えてゆくこともあります。
パワーユニットは1000psを発揮する新開発された高回転型の自然吸気 V12ユニットをミッドに搭載し、パワー・ウェイトレシオは1.0となる予定です。レッドブルのF1テクノロジーにより特別なシャシーと優れた空力性能を実現しました。開発に際して心がけたのは、サーキットも公道も走れ、低い速度でも楽しめることでした。ちなみに現時点で既に600台のオーダーが入っています。

アストン マーティンにとって日本は重要なマーケットで、今年は新たにふたつのディーラーがオープンし、前年比で126%という好調なセールスを記録しています。AM-RB 001についても数多くの問い合せをいただいています」

このようにあらゆる面で一切の妥協を廃したAM-RB 001は、プロトタイプとLM1ル・マン・スポーツ・プロトタイプに沿った25台のサーキット専用仕様を含め150台が作られる予定。この150台の限定枠は、One-77、ヴァルカン、ラゴンダ・タラフなどを所有するロイヤル・コレクターへ優先的に割り当てられるという。デリバリーは2019年とアナウンスされた。

text & photo:Kazuhide Ueno (上野和秀)

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