6MT車はエンジンの吸排気系が改良され最高出力は200psから207psへ、最大トルクは20.9kg-mから21.6kg-mへ。さらにミッションのファイナルが4.1から4.3へと変更されている。

■どんな感じ?

インテリアも質感向上などの改良を受けている。ドライバーとして嬉しいのはステアリングが362mmと小径になり、4.2インチTFTカラーのマルチ・インフォメーション・ディスプレイ、真上が7000rpmに変更されたタコメーターなどによって、走りの環境が整えられたことだ。

MT車で走り始めてみると、パワートレインの進化はすぐに体感できた。パワー&トルクの向上はわずかではあるが、ギア比が低くなっていることで回転上昇が鋭くなっている。前期型でスタート・ダッシュをすると、エンジン回転を上げつつ上手くクラッチ・ミートさせてもトルクが薄い回転数に落ち込んでややストール気味になることが多かったが、後期型はそんなストレスが大幅に減っている。全体的にもピックアップが良くなっており、86の美点であるコントロール性の高さに磨きをかけてくれる。