日産GT-Rプレステージ
公開 : 2016.10.07 05:40 更新 : 2017.05.29 19:26
ギアボックスからは音量は小さいものの相変わらずノイズが聞こえるうえ、デフもわずかに高音を発するが、シフト・アップのスムーズさと、パーシャル・スロットル時の反応は以前よりもよくなっている。市街地ではステアリングの軽さにも助けられた。
モーターウェイを走らせた際の不満はほとんどない。「快適」といってもいいかもしれない。
理由のひとつとして、遮音性が高まったことが挙げられる。2014年に発表されたノイズ・キャンセリング・スピーカーも精度をあげている。
さすがにタイヤ・ノイズと2500rpmで110km/h前後を巡航する際のエンジン・ノイズは消しきれていないが、それでも静かになっている。
3種のダンパー・モードをもっともソフトな状態にすると、荒れたバック・ロードでもあっという間に衝撃をいなす。それでいてターンイン時のマナーはシャープなのだから、こちらも悪い気はしない。
おそらくもっとも汎用性が高いのは中間のセッティングだろうが、いずれにしてもステアリングの重みとフィードバックの充実度合いは、非常によく考えられたものだと感じる。