ミュンヘンのドライブでは、スタンダードなi3に注目したが、今回は「レンジ・エクステンダー」をメインとする。こちらは650ccの2気筒ガソリン・エンジンをジェネレーターとして搭載しており、航続可能距離は372km(公表値)となる。

■どんな感じ?

航続可能距離に加えて、0-100km/hタイムも短縮している。スタンダードなi3は7.3秒、わずかに重い「レンジ・エクステンダー」は8.1秒だ。

80km/hまでの加速はEV特有のスピード感だから、カントリー・ロードを速く走る場合や、巡航状態から追い越しする際も力不足だとは感じない。

燃費を重視した「エコプロ」モードよりも「コンフォート」のほうがアクセル・ペダルの反応はいい。

もちろん機関のノイズはほとんどなく、モーターからわずかな高周波音が聞こえるのみ。速度が増すと風切り音とロード・ノイズも比例的に増すものの、決して苛立つレベルではない。

バッテリーの充電残量が75％以下になると、2気筒のジェネレーターが目を覚ますが、それでも音が気になることはない。静かだといっていい。