フォルクスワーゲン・パサート 2.0TSI R-Line
公開 : 2016.10.11 05:55 更新 : 2017.05.29 18:56
■「買い」か?
パサート2.0TSI R-Lineはセダンでほぼ500万円、バリアントで500万円を超えるプライス・タグがつけられている。同様の排気量を持つ他のドイツのライバルとも真っ向からぶつかる価格帯である。パサート2.0TSI R-Lineのよさはより効率のよいパッケージと、意外なほど楽しいドライブフィールだ。加えて先進的安全装備の充実ぶりも特筆点である。
歩行者検知対応シティ・エマージェンシー・ブレーキ機能付きプリクラッシュ・ブレーキ・システムや、後退時に衝突を避けるか衝撃を軽減するブレーキ機能も働くリア・トラフィック・アラートといった先進的ブレーキ・システムが第一点。走行時の安全性を高めるためには、レーン・キープ・アシストに加え、車線変更時に他の車両との接触の危険性がる場合ステアリング・ホイール操作に車両が介入するレーンチェンジ・アシスト・システムが装備されている。
燃費と快適運転のためには先行車自動追従機能つきのアダプティブ・クルーズ・コントロールは便利だ。加えて時速60キロ以下の渋滞時に加速減速に加えてステアリング・ホイール操作も支援してくれて先行車を追従して走行する渋滞時追従支援システム、トラフィック・アシストも搭載されている。
いま各車が利便性を競うインフォテイメントシステムの分野でもパサート2.0TSI R-Lineは新しい。「ガイド&インフォーム」なる最新のテレマティックス機能が注目に値する。スマートフォンを通じて専用サーバーと交信し、VICS情報による最新の交通状況を把握することでナビゲーションの精度が高められるのがメリットだ。もうひとつはグーグルアースやグーグル・ストリートビューを使えること。事前に目的地周辺の情報を目視できる利便性が謳われる。たとえば駐車場の空き状況やガソリンスタンドの場所や燃料の料金などが確認できるのだ。
「フォルクスワーゲン・カーネット」と総称されるこのモバイルオンラインサービスは、Apple CarPlayとAndroid Autoにも対応。音楽はもとより、ハンズフリーフォンやeメールの読み上げなど、走行中もつねに“接続”していられる。
さまざまな意味でアップデート化されたパサート。パサート2.0TSI R-Lineは十分すぎるほどいいかんじのクルマだというのが僕の結論だ。
フォルクスワーゲン・パサート 2.0TSI R-Line
価格 | 4,990,000円 |
全長×全幅×全高 | 4785×1830×1460mm |
ホイールベース | 2790mm |
乾燥重量 | 1510kg |
エンジン | 直列4気筒1984ccターボ |
最高出力 | 220/4500-6200rpm |
最大トルク | 35.7kg-m/1500-4400rpm |
ギアボックス | 6速オートマティック |
サスペンション | マクファーソン /4リンク |
ブレーキ | ベンチレーテッド・ディスク / ディスク |
ホイール+タイヤ | 8J x 19 + 235/40R19 |
燃費(JC08モード) | 15.6km/ℓ |
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