今年はヴェール越しに、マツダ・デザイン展示はじまる
2016.10.14
ヴェールの向こうで待っているのは、美しき…クルマ。
東京都港区の東京ミッドタウンで、今年もマツダのデザイン展示がはじまった。
MAZDA DESIGN ELEGANCEをテーマに開催される今回は、スモークグレーのレース越しに外光を取り入れる会場になっている。
その先に展示されるのはマシーングレー・プレミアムメタリックをまとうマツダMX-5 RFである。このカラーリングの金属的な光沢を伝えるために、今年はヴェールで遮光するという作戦に出たのがマツダらしい。
会場で “鑑賞” できるのは、ロードスターRFとして秋に受注開始となるこのクルマだけではない。
もう一台の展示車は、1969年に発売したマツダ初の前輪駆動車、ルーチェ・ロータリークーペだ。デザインの原案はベルトーネ時代のジウジアーロによるLuce Bertone poposalというセダンである(スクリーン投影されている写真を参照)。
ロータリーのなかで一番薄い
ルーチェ・ロータリークーペは、原案をベースにクーペモデルに仕立てるべくオーバーハングを切り詰め、さらにFFレイアウトを実現するために特別なエンジンを搭載した。
13Aロータリー・エンジンは、FFにするために全長を短くし、面方向には大きいという一番薄いロータリー・ユニットなのだ。このため13Aだけ、ほかのロータリーとトロコイド曲線まで異なっている。
エンジニアとデザイナーが一緒になって良いものを作るというのは、もともと設計課のなかにデザイン部門があったマツダらしいエピソードに思える。
そして同じ考えが脈々と受け継がれ、現在の魂動デザインができたと思うと、この2台、また違った見え方がしてくるものだ。
MAZDA DESIGN ELEGANCEは、東京ミッドタウンの「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2016」で10月23日日曜まで開催。展示時間は11:00から19:00である。