Vecchio Bambino 2016 Autunno
2016.10.01-02
岡山県の名所旧跡を巡る日本最大規模の2ディ・クラシックカー・ラリーがベッキオバンビーノだ。その秋期大会となる2016 アウトゥンノが10月1〜2日に岡山西部を舞台に開かれた。大会名のベッキオバンビーノは、イタリア語で永遠の少年の心を持ち続ける大人、永遠の少年を意味するもので、訪れる地域の方との交流と賑わいの創出、震災復興支援・交通事故遺児への寄付を目的としたイベントとして開催6年目を迎えた。
今回のルートは例年通り岡山縣護国神社に集合したのち、岡山中心部の表町商店街がスタート地点とされた。参加車はアーケード街に整列し、詰めかけたギャラリー達の声援を受けてスタートを切った。最初のチェック・ポイント(CP)は岡山県の東端にある鹿久居島に設けられ、風光明媚な備前日生大橋を往復し美しい景色を堪能した。続いて旧閑谷学校にCP-2、岡山国際サーキットにCP-3と1日目最初のPCが用意されていた。PCはレーシング・コースを使って規定タイムにいかに近く走るという静かな闘いが繰り広げられた。生憎のウェット路面だったため、力み過ぎて姿勢を崩す参加者も見られた。
サーキットランで盛り上がったあとは湯郷温泉街ふれあい通りのCP-4をクリアしたら美作岡山道路から中国道、米子自動車道に入り湯原ICまでリエゾンランで、初日のゴールは湯原温泉郷とされた。ここではナイトパーティが開かれ、地元の伝統芸が参加者を出迎え、参加者同士の親睦を深めると共に自慢の料理を楽しんだ。
2日目は湯原温泉郷をスタートした後は、足慣らしをかねて蒜山高原スポーツ公園まで移動。ここはCP-5とPCが設けられ、この日初のトライアルを行った。PCを終えたところで蒜山を北から巡るルートでドライブを楽しみ、ヒルゼン高原センター・ジョイフルパークにCP-6とPCが用意され、再びパッセンジャーと共に線踏みに挑んだ。
このあとは野土路峠を経て新庄村がいせん桜通のCP-7を目指す。チェック後は国道181号線、県道30号線を南下し、旧遷喬尋常小学校にCP-8が設けられた。ここから県道484号線をさらに南に向かい、ドイツの森クローネンベルクでCP-9を受けたのち最後のPCに挑んだ。競技後はレストタイムとされ、美味しいおやつを楽しんだ。ここでCP、PCは終了で、ゴールの岡山国際ホテルを目指し、チェッカーフラッグを受けた。
岡山国際ホテルではベッキオバンビーノ名誉実行委員長を務める衆議院議員の逢沢一郎氏より無事に走りきった参加者へ祝辞を頂き、続いて表彰式が行われ、クラシックカー部門#57は西川組が優勝し、エキゾチックカー部門ではポルシェ930スピードスターに乗る徳永組が優勝を勝ち取った。このほか数多くの特別賞も用意され、表彰式は大いに盛り上がった。
今回はトヨタ2000GTで参加した元トヨタワークス・ドライバーの細谷四方洋氏から、自らのサインを入れたゼッケンがチャリティ募金用に提供され、熱い入札で盛り上がり、再会を誓って散会となった。
こうして大成功のうちに終了したベッキオバンビーノは、次回の「2017 Primavera」が来春に開催が予定されている。詳細についてはホームページで順次発表される予定。
ベッキオ・バンビーノ・ホームページ http://vecchiobambino.com/