ギアが5速までしか用意されていないのも問題である。110km/hを超えたあたりだと、エンジンはどうしたってうるさい。ギアボックスの操作感もお世辞にもスリリングとはいえないのである。

一方のロード・ノイズは小さい。風切り音もバタバタと音を立てることはない。

ステアリングは軽く、最小回転直径も小さいため、細い路地を走るのも楽だ。

スペインのテスト・ルートでは、ごくたまに路面の突起に車体が揺さぶられることがあったが、基本的に乗り心地はスムーズで、英国でも大した不満はでないだろうと思えた。

市街地でソフトなクルマは速度が高まるにつれて不安定になることも多いが、C3に関しては、あまりそうは感じない。シートは体をあまりサポートしてくれないが、座面がやわらかいのもよい。