グッドイヤー・ベクター4シーズンズ

公開 : 2016.10.19 05:05

  • サマー・タイヤはウェット路面でアンダーに。今回は下のベクター4Sの方が滑りは少ない。

  • ベクター4Sは、雪路の加速でもスタッドレス(下)に遜色ない空転レベルに抑えている。

  • ジープ・レネゲードにもOEM供給。Mud+Snowマークがつくベクター4Sにはお似合いだ。

タイヤの試乗は基準となるタイヤに対してどう変化したかを比較することで違いが分かる。オールシーズンのベクター4Sに対して、サマータイヤとスタッドレスの3種類が用意された。

と、そこまでは良かったが、2kmほどのテストコースを先導車に従い1種類をわずか2周で乗り換えながらの比較試乗では、過去の経験値と神経を集中して違いを探求する作業に迫られた。

ドライ路面はパイロンスラロームと80km/h(40km/hの先導車とは間隔を開けて走行)で抜けるS字のハンドリング。

もちろんここはサマーがステアリング操作に忠実に反応する操縦性を披露するが、ベクター4Sも特性は近く、乗り味がマイルドになったかな、という違い程度。

コーナリングしながらウエット部分を通過すると、ここはサマーよりもベクター4Sの路面に対する柔軟性が勝ったのか、滑りの度合いが少ない(写真参照)。

圧雪路テストは、ブレーキと加速のみだが、どちらもABSの介入度合いと、加速時の空転度合いでスタッドレスと遜色ない事実を確認した。

降雪地域ではさらに「アイス状況でどうか?」と言う最重要項目が加わるが、そこは未確認。

個人的に非降雪地域はスタッドレスではなく、欧州のウインタータイヤが適していると思っている。

しかしすべての路面を卒なくカバーできるオールシーズンの存在は、今後拡大すること間違いなし。

サイズラインナップが2倍になり、愛車への装着が可能になったので個人的にも装着してみようと思う。


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