レンジローバー・イヴォーク・コンバーチブルHSEダイナミック
公開 : 2016.10.24 05:55 更新 : 2017.05.29 19:18
■どんな感じ?
イヴォーク・コンバーチブルのエンジンは1998cc4気筒ターボ。最高出力は177kW(240ps)@5500rpm、最大トルクは340Nm@1750rpmだ。さきにも触れたようにこれに9段オートマチック変速機が組み合わされる。このパワートレインは4ドアのイヴォーク・シリーズと2ドアのイヴォーク・クーペと同じ。
コンバーチブルの車体寸法をクーペと比較すると全長で30mm長くなり全高で45mm高くなっている。わずかな差でありほぼ同寸である。全長4385mmという数字からもわかるように、見た目の印象はぎゅっとコンパクトに凝縮されたかんじだ。
往々にしてコンバーチブル化はスタイリッシュになるものの、ボディの補強などで重量増というハンデを抱える。実際に走らせてどうかというと、イヴォーク・コンバーチブルに関しては杞憂、つまり心配しすぎだということがわかった。結論的にいうと、加速は意外なほど軽快なのだ。以前からこの2ℓエンジンはイヴォークと相性がいいと感じていたが、コンバーチブルでもたっぷりしたトルクでたいへん気持ちよく走らせることが出来た。
1750rpmで最大トルクが出るため、1500rpmあたりが常用域となる。ひと昔前なら信じられないような設定だ。2000rpmまでで日本の道路では事足りてしまう。実用上はそれで充分なのだから驚くべきことだ。もちろん2000rpmより上まで引っ張るとガソリン・エンジンゆえスムーズにエンジンは回転を上げてゆき、クルマは力強い加速をみせる。
メーカー発表による静止から100km/hまでの加速に要する時間は、イヴォークのメタルトップ・モデルが7.6秒であるのに対して、コンバーチブルは8.6秒。数値的にけっして悪くないが、実際の運転でもメタルトップ・モデルに対する重量増のハンデはまったく感じさせない。
じつはコンバーチブルならではと思える利点がハンドリングであった。