アウディS5スポーツバック
公開 : 2016.10.24 05:50 更新 : 2017.05.29 18:13
最新のS5スポーツバックは、前よりも広く、乗り心地がよくなった。しかし、ライバルの方が興奮させるエッセンスに満ちていると感じた。
■どんなクルマ?
ドアが5枚だが、ボディ後端はなめらかに流れるクーペ形状になっている。これがA5スポーツバック。そのスポーツ・タイプがS5スポーツバックだ。
アウディA4の改変にあわせてA5も生まれ変わった。S5のライバルはBMW 440iとメルセデス-AMG C43。
完全に生まれ変わったが、外観はあまり変わっていないように思われがち。ただし実際に見ると魅力的。大きく変えずにカスタマーを安心させつつ、フレッシュさを保つことに注力した印象である。
ベースとするのはアウディ最新のMLBプラットフォームだ。つまり、(わずかではあるが)S5スポーツバックは以前よりも大きくなっている。
全長は先代比+21mm、全幅は+11mmの変化で、全高に関しては5mm低くなっている。
ホイールベースは14mmの延長を果たしており、結果的に2824mm拡大された。
拡大されたボディは、室内に恩恵を与える。トランクと後席の足元にゆとりが生まれたのである。
タイヤ間のトレッドはS4とS5のあいだで異なる。S5の場合、前後それぞれ1587mmと1568mmだ。
ボディ・サイズが大きくなったのに対し、重量は85kg軽くなった。結果的に1660kgとなり、アウディはこの結果を誇らしく思っている。