アウディS5スポーツバック
公開 : 2016.10.24 05:50 更新 : 2017.05.29 18:13
幅広いセンター・コンソールにはMMIインフォテインメント・システムが組みこまれる。テスト車が搭載する12.3インチの「バーチャル・コックピット」とヘッドアップ・ディスプレイはオプションだが、7.0インチのセンター・ディスプレイは標準となる。
後席のヘッド・ルームは、天井が深くえぐられているにもかかわらずスペースが制限されている。ただリアにドアがあるぶん乗り降りは2ドアより楽だ。
アウディいわく、足元と肩周辺はそれぞれ24mmと11mm拡大されたのだそうだ。
電動テールゲートは標準で、480ℓの荷室は先代に比べると15ℓ大きくなっている。40/20/40の比率で分割できる後席を倒せば1300ℓまで拡大される。
ポジティブな印象は走らせても変わらない。下の回転域でもたっぷりとトルクが湧きだすし、高回転域も驚くほどフレキシブル。市街地を走らせる場合もレスポンスのよさに感心する。
アクセルを軽く踏むと低い音がゴロゴロと響く。踏力を増せば、即座に音質は激しさを増し、「ダイナミック」と呼ばれるモードで7500rpmまで回すと、地響きがするような、それはそれは迫力のある音となる。
8速のトルコンATの変速は、先代のデュアル・クラッチATよりもなめらか。高速域でダウン・シフトする際に一瞬のラグはあるが、基本的にはアップ/ダウン問わず常にスムーズな動作である。
4.7秒と公表される0-100km/hタイムは先代よりも0.4秒短縮されており、13.7km/ℓの燃料消費率も0.7km/ℓ向上している。
ドライビング重視のドライバーならば不満をいうはずだが、ハンドリングも大きな問題はない。高速でコーナーに飛びこんだとしてもボディはとてもうまくコントロールできるのである。