スイフト・スポーツ vs シビック・タイプR vs ルノー・クリオ・カップ
公開 : 2016.10.25 05:50 更新 : 2017.05.29 19:29
まだ夏の太陽を引きずるサウス・コーストを走らせる今回のテストは、ちょっと哀愁に満ちているかもしれないが、はじめるとしよう。
まずはルノー・スポーツ・クリオ・カップから。「不屈の精神」を表現するかのようなゴロゴロといった音をマフラーから響かせている。
アシは頭が揺さぶられるくらいに硬い。200psのエンジンが発する、やはり「不屈のメロディ」とともに、ふつうではないクルマに乗っていると感じはじめる。
自然吸気エンジンであるから、最大トルクはごくごく控えめな22.0kg-m。フォード最新の1.0ℓユニットより、ちょっとパワーがあるくらいだ。
だから4000rpm以下はお世辞にもパワフルだとは言えないが、クロースしたギアを1〜3速へとシフト・アップしながら回転をあげるほどに、一気に勢いを増しはじめる。飛ばすことがデフォルトであるかのように、アクセルを踏むことを求めてくる。
ステア・フィール、スプリングの硬さ、シフトの重みの3つも、このクルマの魅力を引きたてている。