アウディは、A4のハイパフォーマンス・モデルであるS4およびS4アバントの受注を開始した。

搭載する3.0TFSIエンジンは、3.0ℓV6ターボのEA838型で、354ps/5400-6400rpm、500Nm/1370-4500rpmのパワー、トルクを持つ。このエンジンはアウディが独自にBサイクルとよばれるミラーサイクルの原理がとりいれられたもので、バルブ・タイミングの設定により吸気工程を短縮して燃費効率を高めるというもの。従来のミラーサイクル・エンジンは、燃費効率に優れる一方、出力性能においては同排気量の通常のユニットより劣る傾向があったが、これをターボチャージャーによる過給システムと可変バルブタイミング機構(アウディ バルブリフト)を組み合わせ、さらに圧縮比(11.2)を高く設定することで、パワーと燃費効率両立するこのに成功している。ちなみに、S4、S4アバント共にJC08モードの燃費は12.7km/ℓだ。

駆動はフルタイム4WDであるクワトロ・システムが採用され、トランスミッションは新たに8速ティプトロニックが組み合わせられる。

そのパワーに対応するため、サスペンションも専用のもので、車高が20mmほど低くなり、ホイールも18インチが標準となる(19インチはオプション)。

価格は、S4が8,390,000円、S4アバントが8,680,000円。納車は12月下旬以降を予定している。