フォルクスワーゲン・アトラスを公開
公開 : 2016.10.28 04:30 更新 : 2017.06.01 00:34
フォルクスワーゲンは北米市場専用のSUVモデル、アトラスを公開した。
3年前に発表したクロスブルー・コンセプトをベースとした大型のSUVで、マッシブなホイールアーチ、明確なテールランプなどを持ち、全体的にスクエアなデザインが特徴だ。そのスタイルは、既存のフォルクスワーゲンとはかなり異なるもので、強く北米市場のみを意識したものとなっている。
パワーユニットとしては2つのガソリン・エンジンが搭載される。2.0TSIは240psの2.0ℓ4気筒ターボ、VR6は284psの3.6ℓV6となる。共に8速オートマティックが組み合わされ、VR6は4WD、2.0TSIはFWDとなる。路面の状況や牽引能力を変化させるためのいくつかのドライブ・モードが用意されるという。
ベースとなるプラットフォームは、MQBアーキテクチャーだが、そのサイズは他の兄弟モデルよりも大きい。全長は4922mmと、スコダ・コディアックよりも225mm、そしてフォウクスワーゲン・グループで最大のトゥアレグよりも121mmほど長い。全幅は1979mm、全高は1767mmで、トゥアレグと較べて38mm広く、35mm長い。つまり、フォルクスワーゲンのラインナップの中で最大のモデルということだ。
キャビンは、通常のフォルクスワーゲンに使われるスイッチギアとダイヤルを持つ。また、センター・コンソールにはタッチスクリーン式のインフォテインメント・システムが装備される他、オプションでリア・シートの前にもデジタル・スクリーンを装着することも可能だ。オーディオは12スピーカー480Wのフェンダー・プレミアム・オーディオ・システムがオプションで用意されるが、これはフォルクスワーゲンの中で最も先進的なサウンド・システムとされる。また、インフォテインメント・システムは、Apple Car PlayとAndroid Autoと連携が可能だ。
ドライバー・サポート・システムとしては、アダプテック・クルーズ、コリジョン・ワーニング、自動非常ブレーキ、ブランド・スポット・モニター、リア・トラフィック・アラート、レーン・デパーチャー・ワーニング、パーク・アシストなどが装備される。フォルクスワーゲンでは、このアトラスがクラスで唯一オートマティック・ポスト・コリジョン・ブレーキング・システムを備えるモデルであるとしている。
シート・キャパシティもフォルクスワーゲン・グループの中で最大で、シートは3列7人乗り。大人7人とその荷物を積み込むことができるとしている。フォルクスワーゲンは、シートへのアクセスにも注意を払ったという。そのため、ユニークなフォールディング・メカニズムを採用している。
アトラスは現時点では北米専用モデルの予定だが、将来的には中国市場にももたらせるかもしれない。生産は、来年からで、アメリカ・テネシーはチャタヌーガ工場が担当する。
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